富士学校の記念行事は厳戒態勢の中で行われた。
車のナンバーは記録され、
入場ゲートでは全ての物をかごの中に入れて申告し、
その上、金属探知機とかなり神経を尖らせている様子が伺えた。
今回は、訓練展示や模擬売店も中止されていることから、
何か犯行予告があったのでは?
と、もっぱらの噂となっていた。
ただ駐屯地に入ってしまえば、
家族と談笑する隊員がいたり、
防衛知識をひけらかすおじさんに捕まっている自衛官がいたりと、
とても和やかな雰囲気だ。
執行者式辞では、
地元住民への感謝が重ねて述べられていた。
少しでも楽しんでもらいたい、
富士学校の粋なおもてなし精神を感じた記念行事であった。
訓練展示が無く、
撮れ高があまり期待できない事は予め分かっていたので、
今回は単調になりがちな観閲式を利用して、
色々設定を変えて撮影することにした。
オートISOとF値で悩んだ為、
思いのほか枚数が伸びてしまい、
SDカードがもう少しで一杯になると思ったその時、
丁度終わった観閲式会場で急に何か始まったのである。
なんとプログラムには無い、
戦車による機動展示がサプライズで開始されたのだ!
急いでSDカードを差し替え、撮影体制に入った。
機動展示
平成28年 富士学校 富士駐屯地 開設62周年記念行事
平成28年7月3日(日)
記念式典 観閲行進 10:35~11:50
ふれあい広場 8:30~13:45