南禅寺から緩やかな坂を下るこの辺りが、
高級住宅街であり粟田山荘や瓢亭といった有名料亭の立ち並ぶ東山である。
出来ればこのまま三条を行くよりも、
一本路地を入った方が街歩きの面白さを味わえるのだろうが、
今日は真っ直ぐ神宮道を目指す。
欧米式の住所表記を採用している京都では、
道の名前さえ覚えればどこへでも行ける。
本日のミッションは三条から神宮道に入る、
単純明快だ。
大きな鳥居があるので、
逆方向へ行ってしまう心配もないだろう。
その名の通り、神宮道の先には神社がある。
修学旅行で必ず連れて行かれるアノ平安神宮である。
かく言う自分も、厄払いの度にお世話になっているが、
今回はお礼参り程度に、
新しく整備された参道でカメラを構える。
この贅沢なロケーションで行われるのは、
京都府警察の年頭視閲式だ。
古都を守る警察とあり、
視閲式の見せ方にも拘りを感じさせる。
第一部 部隊視閲
晴れたかと思えば、雪が降る。
しかし空を見上げれば、遠くに青空が見える。
太陽はすぐ戻ってくるだろう。
アトラクション
逮捕術演技では、
柔道、剣道、逮捕術を組み合わせた実践的な格闘が披露された。
大柄な男を軽々と投げるその姿は、牛若丸を彷彿とさせる。
第二部 分列行進
儀仗隊
カラーガード隊
平安騎馬隊
視閲式が終わり規制が解除されると、
式典など無かったかのようにいつもの観光地へと戻っていく。
混乱も渋滞も無く、
ただお参りに行く人がそこにいるだけの日常。
視閲式の観客のマナーの悪さには驚かされたが、
無事に旅を続けられる事への感謝を伝えに、
その足で平安神宮へ向かった。
京都府警察年頭視閲式
平成29年1月21日(土) 9:30~10:30
岡崎公園(旧神宮道)