1月14日、
国立競技場が消えた神宮外苑とは対照的に、
荒野に突如現れる日本最大のサッカー場、
ここが埼玉県警視閲式の会場である埼玉スタジアム2002だ。
1月の太陽は凍る様な放射冷却を引き起こすものだが、
今日はコートを着るのも暑いくらいの陽気だ。
会場はかなり広い。
低空飛行の太陽のせいで、端が更に遠くかすんで見える。
今までキットレンズでしのいできたが、流石に今回は難しそうだ。
まだ一眼レフを始めて数か月、
既に高価なレンズの誘惑に負けそうな自分が怖い。
埼玉は防犯ボランティアの数が日本で一番多いらしい。
市民と連携して事件を未然に防ぐという理想的な防犯体制を築くには
苦労もあったに違いない。
埼玉県警の視閲式を見ていると、
市民に楽しみながら警察を知ってもらい、
結果として防犯へ繋げようとする努力が垣間見れる。
来賓と同じ向きで見る事が出来る一般客用の席の配置や、
一人一人に配られるアンケート、
ファン垂涎のGTRの展示、
そしてシンディーローパーの曲で走行する白バイ隊員。
様式美に浸る視閲式もいいが、
こういった飽きさせない工夫を凝らした楽しい視閲式も良いものだな、
と気づかせてくれる埼玉県警年頭視閲式であった。