全国白バイ安全運転競技大会が行われた
首都高を抜けて常磐道を行き、
更に東水戸道路を永遠と走った終点だ。
これだけ走っても、
まだ関東というのだから驚きだ。
ただ、会場の自動車安全運転センターは
高速出口のすぐ横なので、
長旅はあっけなく終わりを迎える。
疲れを感じる間もなく、
カメラを持って戦闘モード突入だ。
会場に着くと、
競技大会とは思えないくらい陽気な白バイ乗りの姿があった。
記念撮影に雑誌の取材、
まるでお祭りの様だ。
しかし、開会式が始まると急に表情も引き締まる。
地方から駆けつける応援団の中には、
意外や隊員の家族も多い。
それも妻や子供だけではない。
親まで来ているから驚きだ。
後ろから聞こえてくる、
子を心配する親と教官の話し声。
「うちの子はどうですか?」
「凄く緊張してましたよ」
「え、、、うちの子は緊張しないタイプなのに!!」
全国白バイ安全運転競技会はそれだけの重圧のもとで行われる試合なのだ。
その期待に応え、優勝旗と共に地元へ凱旋する為、
最後までストレッチにイメージトレーニングと余念が無かった。
そして白バイの運転技術を競う大会が始まった。
難関と言われる白バイ隊員の中から、
更に選ばれし精鋭が集まってくる大会だ。
競技コースもそう簡単にはいかないタイトな設計になっている。
正確さと時間の駆け引き、そして咄嗟の判断力。
優勝を目指すぎりぎりの攻防から転倒する者も多い。
しかしこの失敗が実際の現場で生かされるのであろう。
さて、ここからは競技の一部を細かく見ていこう。
バランス走行操縦競技のパイロンスラロームコースだ。
審判達の鋭い視線が少しの接触をも見逃さない。
とても大型バイク用とは思えないパイロンスラロームを果敢に攻める。
ゴールに着き、隊員は一体何を思うのか。
一日目のバランス走行操縦競技が終わり、
白バイ隊員達は去って行った。